絵本の与えすぎはNGって本当?元保育士が解説します

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「子どもに絵本を与えすぎるのは、甘やかしなのかな」

「家に本が多くあり過ぎると、良くないのかな」

「子どもに読書習慣をつけさせるには、どうすればいいの」

こんな疑問に答えます。

この記事では、絵本の与えすぎがNGではない理由や、子どもに読書習慣をつるためのアイデアを紹介します。

この記事を読むことで、「絵本の与えすぎ」や「読書習慣」に関する悩みが解消して、すっきりした気持ちで子どもと絵本を楽しむことができますよ!

記事を書いた人
記事を書いた人

子育て経験もある元保育士です。

読み聞かせボランティアの経験もあります。

絵本の与えすぎがNGではない理由

結論から言って、絵本の与えすぎはNGではないと考えます。

理由は、以下の3点です。

  • たくさん本がある家の子どもは学歴が高くなる傾向がある
  • 「家にある本の冊数」と「読み書き・数学」などの能力は比例する
  • 好奇心を育てるチャンスを失いにくい

順番に見ていきましょう。

たくさん本がある家の子どもは学歴が高くなる傾向がある

早稲田大学の橋本健二教授は、15才頃の家の蔵書数が多いほど、大学進学率が高くなる傾向があると言っています。

その理由は、2つあります。

  • 本をたくさん読む親は高学歴・高収入の傾向があり、たくさん本を買う経済力がある
  • 家に本がたくさんある場合、「親が本を読む姿」や「読み聞かせ」を通じて子どもに読書習慣が付き、進学率も上がる

家の蔵書数と、子どもの進学率を具体的な数字で表すと、下表のようになります。

家の蔵書数子どもの学歴が大学卒業程度の割合
10冊以下23.1%
501冊以上76.4%
出典:マネーポストWEB「家の蔵書数と学歴の相関 10冊以下の人の大学進学率は23.1%

たむら
たむら

両者に圧倒的なさがあることが表れていますね

「家にある本の冊数」と「読み書き・数学」などの能力は比例する

オーストラリア国立大学と米ネバダ大学は、16歳時に家にある本の冊数が多い場合、以下の能力が高くなるという研究結果を発表しています。

  • 読み書きの能力
  • 数学の基礎知識
  • 情報通信技術(ICT)

この調査結果は、本のある家庭で育った場合と、本のない家庭で育った場合の影響を表していると言われています。

好奇心を育てるチャンスを失いにくい

家にたくさん本があれば、好奇心を育てるチャンスを失いにくくなります。

子どもが「あれについて知りたい」と思っても、絵本や図鑑が手元になければ、後回しになり結果的に「もういいや」と思ってしまう傾向があります。

反対に、好奇心を持った時に、すぐに手にとることができる環境を作ることで、子どもの好奇心の芽を摘んでしまう可能性を減らせますよ。

読書習慣をつけるおすすめアイデア

ここからは、子どもに読書習慣をつけるためのおすすめアイデアを以下の3点ご紹介します。

  • 子どもに本を押し付けない
  • 親も読書をする
  • リビングに本棚を置く

1つずつ見ていきましょう。

子どもに本を押し付けない

子どもに読書習慣をつけるためには、子どもに親が読んで欲しいと思っている本を押し付けないことが大切です。

嫌いな内容の本を無理矢理読まされることで、読書そのものが嫌いになってしまうおそれがあるからです。

実際、東大生100人にアンケートをとると、東大生のほとんどが読んでいた本、というのは存在しなかったという結果がでています。(出典:東洋経済オンライン「東大生の親が子にかけた「本好きになる」魔法」)

たむら
たむら

頭が良くなることと、本の内容にはあまり関係がないことが分かりますね。

なお、親が読んで欲しい本がある場合は、本の表紙を飾ることがおすすめです。

絵本の表紙は魅力的なものが多いため、子どもから絵本に手を伸ばす機会もぐっと高くなりますよ。

親も読書をする

子どもに読書習慣をつけさせたい場合は、親も一緒に読書を楽しみましょう。

文部科学省が2017年に実施したアンケートによると、小学生が本を読むきっかけとなっていると思うことの第1位は

「家族が一緒に本を読んだり図書館や本屋に連れていってくれたりすること」

でした。(出典:文部科学省「子供の読書活動の推進等に関する調査研究」)

小学生は中高生と比較して家族と共にいる時間が長く、影響を受けやすいことから、親の読書への態度がそのまま子どもに反映していることが表れていると言えるでしょう。

「親が読書をする姿をみせないと」と、無理に難しい本を読む必要はありません。料理や手芸・スポーツなど、興味のある分野の本で十分です。

親子で一緒に読書タイムを楽しむところから始めてみてはいかがでしょうか。

リビングに本棚を置く

子どもに読書習慣をつけるために、家族みんなの本を収納する本棚をリビングに置くことを強くおすすめします。

その理由は以下の2点です。

  1. 子どもの目が届くところにいつも本があるため、本に手が伸びやすくなる
  2. 親の本も一緒に収納することで、子どもの好奇心の幅を広げることができる

たむら
たむら

我が家の娘も、いつの間にか私の育児書や小説を読んでいましたよ。

また収納する際は、大きさ順に並べるのではなく、ジャンルごとに分けて収納することをおすすめします。

「絵本の与えすぎはNGって本当?元保育士が解説します」まとめ

この記事では、絵本の与えすぎがNGではない理由や、子どもに読書習慣をつけるためのアイデアを紹介してきました。

絵本の与えすぎがNGではない理由は、以下の3点です。

  • たくさん本がある家の子どもは学歴が高くなる傾向がある
  • 「家にある本の冊数」と「読み書き・数学」などの能力は比例する
  • 好奇心を育てるチャンスを失いにくい

また、子どもに読書習慣をつけるためのアイデアは、以下の3点です。

  • 子どもに本を押し付けない
  • 親も読書をする
  • リビングに本棚を置く

子どもの心や能力を育むために、親子でたくさんの絵本を楽しんでいきましょう。

絵本の読み聞かせをした時間や、共通の本について語り合う時間は、親子の大切な宝物になりますよ!

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